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胃癌サバイバーの旦那様をサポートするブログ

厚生省が新規癌患者数の発表をしました

厚生省が、昨日、2016年度の癌新規患者数が99万人であると発表しました

(日経新聞朝刊2019.1.17から)

これらのデータは2016年施行された「がん登録推進法」に基づいてがん患者を診察した全ての病院、指定診療所に報告を義務付けた「全国がん登録」に基づく初の公表データとなります。対象病院が増えたため、各都道府県の傾向、詳細人数まで詳しいデータが取れた貴重な資料かと思います。

虹と緑とクリスタルの地球

総数で一番多いのが大腸癌。男性は胃がん。女性は乳がん

超個人的に、胃癌はどんどん減っていくだろうと思っていたんです

でも、今はまだ発症率高いですね。これまでの生活環境が影響して、今の結果だから減っていく感じがしないんでしょうね。

年代別に観ると65歳以上の方の胃癌罹患率が約7割とのことなので、これまでの環境からの影響や、年齢を重ねるごとに細胞分裂にエラーが起きやすくなっていくことが原因ではないかと・・・感じました。

地域の罹患率も詳しくデータとして出ている

住んでる地域と癌は関係ないように思えますが・・・それでも、特徴的な傾向が見られているそうなので、気になる方は厚生省でデータ公開していますのでご覧いただけたらと思います。ただ、こちらは生データなので各解析はメディアで公開されているものもご参考にされてみてください。

全国がん罹患率 2016年速報 (厚生労働省のがん登録関連ページに飛びます)

私の勝手な見方ではありますが

肺癌の大きな原因は喫煙、胃癌の大きな原因はピロリ菌です。いずれも大きな原因がはっきりしているので、予防なども講じることができると考えられます。

私がこれらのデータに期待すること

細かなデータを把握することで何に力を入れると予防に繋がっていくのかが、行政側でも把握しやすくなるのではないかと期待します。

具体的には公共の場での分煙の強化若い世代の方々のピロリ菌検査や除去など。

 

自分は昔、企業ラボで分析の仕事をしていました。その経験でも強く感じるのはデータは蓄積してこそ威力を増します。まだまだ人間が癌に立ち向かう方法は見つけられていくと思います。

どうかこのデータをただの数字の羅列と思わないで下さい。あまりにも他人事と感じるのは当然かと思います。でも、このデータが伝えようとしていることはとても大きくて大切なことだと思います。

もうだれもこんな苦しい思いしないでための、そのためのデータですから。