治療にいくらかかるのか。治療費だけではない、癌で変わる生活とお金
2018年10月10日に放送されたNHKの情報番組「あさイチ」で「がんになったときのお金」が特集で放送されました。
私達夫婦も現在直面してることであり、深く共感し、せつない気持いっぱいで拝見しました。最も目を背けたくなる問題にスポットを当てて下さったと感じています。是非とも多くの方にご覧いただきたい内容でした。
すぐに治療は始まらない。想像以上にかかる「その他」の費用
病巣を確定し、どんな種類の癌であるのか、すぐに手術ができるのか、それとも事前に抗癌剤を投与して癌を小さくする方が身体に負担がかからないのか・・・。様々な事を調べないと治療方針がたてられません。その際には本当に沢山の検査が必要なのです。
つまり、どうしてもお金もかかるのです。
治療費の確保。安心できる病院。病の進行はけして待ってはくれない
番組中では、癌とお金に関わることが中心に取り上げられていました。その中でファイナンシャルプランナーのゲストの方より、高額医療費制度に合わせた入院の日取りの決め方のご紹介がありました。
高額医療費制度とは同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
プランナーの方の助言によると、自己負担額を抑えるためには月の最初に入院し、月末までに退院すれば制度がうまく使えるというものでした。
それに対してFAXで現役の看護師さんから「入院患者さんが月初に集中したら受入病院側が回らないのでご考慮いただきたい」というご意見が届いていました。
もし、入院患者が同時期に集中したら病院側は必要なことが滞ってしまう可能性もあるわけです。
プランナーの方は治療費を確保する、負担額を減らすためという視点で。
FAXした看護師さんはよりよい入院環境を護りたいという視点で。
それぞれの立場でのご意見が交わされた、大変貴重な場面でした。
癌患者の妻の気持は1つ。ただ、ただ、夫の命を救って欲しい。
進行性の癌は人間の都合など待ちません。10日、1週間が命取りになる可能性だってあるのです。
全ての検査が終わり、夫がいよいよ手術となったとき、ゴールデンウィークの手前でした。消化器内科の先生が「待っている間に広がってしまったら・・・」と、スピーディに日程を組んで下さったことを私は消して忘れません。最善の判断で治療をすすめてくださったことを感謝しています。多くは入院日まで選べる状態ではないと思います。
「もしも可能ならば月初に入院」とお考えいただくのが現実的ではないでしょうか。
最新医療にも対応できる保険を選ぶ。定期的な保険の見直しの必要性
そうなると、備え、つまり保険が頼りです。
番組の冒頭で、がんの治療費を払えず治療できないという問題が起きつつあることが告げられていました。「お金の切れ目が命の切れ目」という耳を覆いたくなる大変悲しい言葉も番組中にありました。医療は日に日に進歩しています。保険に入れば以後、ずっと安心ではないことを知る必要があると感じました。番組中、ライフプランの専門家からは保険の見直しは少なくとも生活の変化(結婚、出産、住居の変更など)があった時に見直して行く必要があるとというご意見がありました。
実際にかかる癌の治療のための平均金額
癌の治療にかかった金額平均 92万円
医療費以外にかかる平均額 55万円
患者さんが、あったら安心だと感じた額 364万円
(同、あさイチ「がんになったときのお金」より)
治療を進める為に生活自体を変える必要も生じます。医療費以外にもお金はかかります。治療には備えるべき多くの側面があることを、忘れないようにしたいと思います。
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