ずっといっしょに

胃癌サバイバーの旦那様をサポートするブログ

夫は癌で休職療養中の現在の生活を老後の生活の予行練習と考えていた

抗がん剤治療6回目。昨日より休薬期に入りました。
ほんのしばらくの間ですが、相方にとっては体調を整えて、食欲も回復させる大切な時期でもあります。気分が良い日も多いので、相方の活動量も増えるので楽しい時間帯です。

 

仲良くお茶を飲む夫婦のイメージ

抗癌剤治療中の夫は闘病期間をプレ老後と考えていた

ある日、午後のお茶を飲みながら、相方がこんなことを話しはじめました。現在、休職中の相方はこの生活をプレ老後と思って、リタイヤ後の生活をどう楽しむか、様々なことを試しているとこなんだと。お茶、吹くかと思った。そんなこと考えてたおぉ!!!いや、これ、割と衝撃的でした。

 夫の思う、リタイヤ後の老後の暮らし

相方は、日替わりで色々症状が変わる療養生活をするうちに、

  • お金を使って娯楽を得るよりも、普通の生活を楽しくする。
  • 出来るだけモノを持たない生活。身軽でシンプルに暮らす。
  • 持っているものを生かし、しっかり使いきる。
  • 必要な情報は得られるように時代の流れに最低限はついて行く

癌になって、時間の有限さを痛感している。どんな風に生きてるのが自分に心地良いのか、やった方がいいのになかなか手が付けられないこともあるけど、少しずつでも意識を変えていきたい・・・。毎日家事をやりがなら、相方はそんなことを考え続けていたんだそうです。

 夫婦で考えたい。ふたりでずっと「笑って」過ごす為の生活スタイル

 確かにいま、私達は体調の様子を見ながらの生活で、さらに休職中であること、高額医療支払中でもあるので生活費もタイトな状態です。

相方の言うとおり、言われてみれば「プレ老後」と言えそうです。

私達は病を得て、いろんなことが起きて、その度に大変な思いをしてきました。ショックからまだ立ち直れてない部分も正直ありますが、それもいずれ癒えていくでしょう。

抗癌剤治療が終われば、おそらく今の状態であれば経過観察になり、復職し、普通の生活に戻っていくことになります。そして病とつきあいながら歳を重ねていくんですね。

もぐもぐと焼き菓子を食べて、平和そうな顔してる相方を眺めつつ、私はとても感心してしまいました。毎日、そんなことを考えながら過ごしていたんだな、と。

目の前の抗癌剤治療や副作用のことばかりに気持を向けてきてるけど、抗癌剤治療も順調にいけば、あと2回で終了です。

ふたりでずっと笑って暮らすための工夫や気づきは、この後にくる長い生活の中にこそあるんだよな・・・と、急に反省モードになった私なのでした。