「癌になってみて保険についてどう思った?」という友の疑問に相方は答えた
友達と相方と3人で「忘年会」をしました。
またこうして一緒にご飯を食べることができる幸せに、ひたすら感謝しつつ、おいしい日本海のお魚料理を堪能し、ジャズのピアノを楽しみ、友達の優しい思いやりに感謝しつつ、ほんとほんと、生きてて良かったとしみじみ思ったわけでございます。
で。気分良くなっちゃった我々は、相方の調子も良い感じなので、もう1軒いっちゃおかー!とオトナの雰囲気のお店でしみじみと語り合ったのですが・・・
その時!友達が「実際に癌を経験した人間としては保険ってどう?」と質問を振ってきたんです。
その途端、いままで「ほにゃ~ん」と穏やかに笑っていた相方の目がギラリと光り、クワッと見開いた途端、ゴゴゴゴオっとしゃべりだしたので、その内容をこちらでもご報告いたします。
なんかの参考になれば幸いですが、酒宴での会話なので軽く聞いて下さい。(でも大事な友達への言葉なので、実感だけはギュギュって詰まってます)
「癌患者からみて保険は役にたったの?」友の質問に相方は真摯に答えた
肝心なのは一番お金がかかる時。「たったいま、現金が欲しいんだ!」問題
癌患者、または長期入院が必要になった重篤な病気になった場合に、一番お金が必要になる瞬間というのが、手術や治療費、そして入院費用を支払う瞬間です。入院費は毎月きちんとお支払いしなくてはなりません。
特に最初の支払時には手術料も含まれているからやたらめったらお金がかかります。
現金が必要なんです(必死)
うちの相方みたいに、やたらめったら複雑な手術するような方(多くの癌患者さん)は「え?マジ?うそ」ってくらいお金がかかります。ほんとうです。
そしてその後。自分と家族を守らなくてはならない生活のためのお金。
入院費、手術、そしてその後の抗癌剤治療。我が家では必要なかったですが、抗癌剤の副作用で髪が抜けてしまったら、女性の場合はカツラなども必要になります。とにかく次から次へとお金がかかり続けるんです。(カツラ30万以上します)
我が家でも、抗癌剤治療が開始されてから、静脈ポートの埋め込み手術で再入院しました。病状、治療、副作用の度合いで状況は変わります。都度の対応が必要になります。
だけど、その費用だけに気を取られていてはなりません。治療のため仕事ができなくなる、休職をする、お仕事を辞めざる得ない方もいるでしょう。なんとか治療費は用意できたとしても、普通の生活を続けるためにもお金が必要になります。
治療のために生活費がままならなくなった場合、患者さんにも家族にも病気以上の大きな心配と負担になってしまいます。結果、病気の回復にも影響を与えると思います。
「びっくり退職」という言葉がお医者様の間ではあるそうです。
「癌と闘うために退職しました」という患者さんが多いそうです。そのことを指して「びっくり退職」と表現されていました。癌治療に専念しようと仕事を辞めたはいいが、その後、生活が苦しくなってしまうというケースがあるのだそうです。
お気持ちを考えると痛いほどわかります。とても辛いお話です。
(2018年10月10日に放送されたNHKの情報番組「あさイチ」で「がんになったときのお金」が特集で放送されました。)
↓↓こちらの記事でもご紹介しましたのでよかったらご覧下さい↓↓
重篤な病気の時に、どんなサポートがあると助かったか
是非とも覚えていて頂きたいのは
- 一番必要を感じたのは病気になった時にかかる瞬間最大風速的なお金
- 家族や自分が安心して暮らせる生活費の確保
これを保険でまかなえると大変ありがたいです。
相方の言葉をそのままお伝えすると
「葬式と同じでドンと支払いが発生するから、月々の運転資金と生活を守るお金に気を配って保険に入ってください!」
と、いうことになります。
他はそれぞれのお勤め先だったり、生活状況、年収、家族構成、自分以外の稼ぎ手がいるのかどうかなど・・・いろいろ状況に差があると思うのですが、誰でも共通して確保していただきたいのは大きな問題は上記の件だと思います。
すごく細かいことなんだけど、保険契約時に注意して欲しいこと
癌と診断されたら「一時金がでます」、「休職したらお給料を保証します」という保険はものすごくありがたいです。
しかし!
そのお金、いつもらえるのか?を絶対チェックしておいてください。
「支払いは30日後」とか「180日会社休んだら払うね」とか!え?うそ!いま、もらえないの?!という落とし穴があったりするから契約書の確認をしっかり行って頂きたいと思います。難しいことがいっぱい書いてるけど、その中にそういう一文もあるので、私達は注意したいところです。
診断書を出してもらうタイミングに注意
診断書、けっこうお値段が高いんです。またまた細かいことですが、診断書の出費も考えてみていただきたいです。
診断書のほうが保険で支払われる額より高い・・・ってことがありましたよ。だから、なんでもかんでも「ください!」じゃなくて「いつ」「どの場合のサポート」に「保険を使わせてもらう」かも気を配る必要があります。
通院保障などがついた保険を使う場合、診断書を提出するタイミングなども注意して、何度も診断書を提出するようなことがないように気をつけて欲しいかなと思います。
保険の内容についても注意
保険は転ばぬ先の杖です。ついいろいろと特約をつけた方が良いのかなーと思いがちですが、 先進医療の特約など、やたら特殊なものを用心のために追加しても、もしかしたら意味がないかもしれない!ということも、頭の片隅に覚えていてください。
すべての癌患者に先進医療が必要という訳ではないからです。
簡単な手術で済むことだってあるんです!そして、オブジーボが効かない癌もあるんですよ!癌は、なってみなきゃわからんのです!(ぶっちゃけ)
必要なのは今とこれからの生活のリスクを下げること。
でもリスクを完璧に消滅させるなんて、生きている以上できません。
まだ見えない「心配」に備えすぎて、「保険貧乏」になってしまわないように。
必要ならば、保険屋さんに相談するよりもファイナンシャルプランナーさんの意見を聞いてみるのもいいかもしれません。
病も、人生も、未来も なにもかも「自分だけ」しか経験できないことなのですから。
以上。
相方が、ほんとに久しぶりに会った大切なお友達に一生懸命語った言葉です。
それぞれの方々に生活パターンや生き方、家族、状況、いろいろあったとしても共通して注意して注意いただきたい点をお伝えしてみました。
クリスマスイブなのにさwww
すいません、かたい話になっちゃって。
でも、親しい人と過ごす幸せのために、ぜひとも考えていただけたらと思いました。
読んでくださった皆様のご健康と、たのしいクリスマス休暇、すてきな新年をお祈りいたしております。