お腹に傷がある生活はなかなかヘビーな毎日です。
現在、夫の身長は180cm、体重が72kgです。「癌と気がつかず、体調不良を感じていた頃」87kgくらいありました。やや太め。そのため15kg減でも「なんかすっきりしちゃいましたね!」と言われる程度で(見た目の面では)済んでいます。
急な体重減少も辛いですが、もうひとつ辛いこと。それはお腹に空いた手術の傷。
体重15kg減。さらにお腹には21針の傷。手術後の生活はハードです。
短期間で15kg減りましたから、退院した頃は外を歩くとフラフラしていました。
私自身も開腹手術経験者なので経験がありますが、開腹手術の後って、人とすれ違うのがメチャクチャ怖いです。病院内を歩くのと、車や人が行き交う街の中を歩くのとでは感覚がまったく違います。ぶつかったら、そのショックを受け止めることも出来ないんです・・・。ぶつかったらどうしよう~早く人混みから逃げたい!でも歩くの遅い!と、焦りまくった記憶があります。
さらにノロノロ歩いていると、別の困ったこともあります。
やたら人様に道を尋ねられるんですよねー!!それと、やたらお年寄りに声をかけられるという・・・なぜだろう、あの頃はホントに人に呼び止められることが多かったです。人の歩く速度が速い都市部ならではでしょうか。動きが遅いと思わぬ事に巻き込まれがちです。早歩きって身を守ることになるのかも???
それはさておき。
相方は開腹手術でお腹を21針縫っていますから、けっこう長い間、引き攣る気持ち悪さが続いたそうです。また、不意な動きには対応できず、布団から起き上がる時など、ゾンビみたいな身のくねらせ方をして、むしろその動かし方で傷に障るんじゃないかとハラハラしたり。クシャミもキツイですね〜〜!しばらくのたうちます。
そうそう、電車の揺れ!とくにダメージの大きい急ブレーキ!
これも非常に大変でした。ブレーキかけるのが上手な運転手さんは神サマです。
いい若いモン(?)が座席に座りたがるのも申し訳ないんですけど。今だけ、ほんと、今だけ、座らせてあげたかったですね・・・まあ、急ブレーキの際は座ってる方がダメージ大きかったんですけども。
お腹の傷が辛い時の対処法・・・それはひたすらの安静
傷はだんだん癒えていきます。「日にちは薬」です。
しんどいことばかり書きましたが、毎日ちょっとずつ具合が良くなっていくんです。お腹の傷が癒えていく実感を感じると、自分は元気になれる!と思えるんですよね。
それも癒し効果を高めていくように思えます。日にちは薬。焦らない、焦らない。
私はは手術後、抜糸してからもテープを貼って綺麗に傷を治す処置をして頂いてたんですが、相方はテーピングなしでした。私と主人と手術を受けた時期が10年以上あります。今はテーピングないのかな?(未確認ですいません)治療方法は1年2年で変わってしまうので、どんどん最新のいい方法が取り入れられてます。
過度な心配はいけないなと思います。きっと毎日「イイコト」に繋がってるはずですから。
さらに筋肉も減っていく・・・!体力の低下は治療に大きな影響が。
お腹に傷があるときは、力むようなことは絶対にダメです。重たい荷物を持つなども、もちろん控えたいところ。
しかし動くのを避けてばかりだと身体も弱ってしまいます。術後はどのくらい動けるか?今は休養したほうがいいか?自分の身体の声をよく聞くことが必要だと思いました。
でも、さすがにもう手術後6ヶ月近いのでちょっとした買い物ならお願いするようになりましたし、本人も部屋の掃除を買って出てくれるようになってからは、メキメキ筋力も取り戻していきました。こーゆーとこ、男性はうらやましいです。
女子はなかなか筋肉取り戻せません(いまだに)
体重が増えると体脂肪は減りました。つまり筋肉が回復してるということですね。そして、抗癌剤治療が始まると、すぐに体重が減ります。そして体脂肪は上昇。やはり、筋肉から減るんだと露骨すぎる体重変化に2人して感心してしまいました。
抗癌剤治療と筋肉ってわりと大事な関係なんですよ~。
開腹手術直後の人にも、状況説明的なバッジが欲しい・・・
妊婦さんは「お腹に赤ちゃんがいます」って可愛らしい缶バッチが浸透してますね。
あれいいなあ。あーゆーの欲しいなあ。開腹手術後の人用にもないかなー。
腹、切りたてです!...ダイレクトですかね?
腹筋割れてます(別の意味で)...怒られますかね?
心あるデザイナーの皆様方、
かわいい・・・いえ、伝わりやすいデザインのバッジをぜひヒトツ!
↓よろしかったらポチッとヒトツ↓