白血病薬1回5,000万円が登場。手術や治療費用をもう一度考えてみた
おはようございます、みずたま堂ひなたです。
まるで保険会社さんのような表題で恐縮です。
金額の桁数のすごさに、驚かれた方も多いかと思いますが
日経新聞土曜版(2018/9/29)に掲載されていた記事でもちろん事実です。
まず、癌の治療についてざっとお話させてください。なにかご参考になるかもしれません。
癌の手術の種類がいくつもあるのをご存知でしょうか
癌治療はお金がかかるということだけはどなたもイメージしておられると思います。
現在、相方が受けているゼロックス療法ももちろん高額医療対象です。ゼロックス療法はもともとは大腸癌のお薬でした。胃癌でも使えるようになり、保険適応されたのは最近になります。自分たちが使いたい薬が保険適応になるかならないかで費用は大きく変わります。それでも、三割負担して額がすっ飛んでいきますけども。
当然のことですが癌にかかる手術台治療費はその部位とステージより違ってきます。
・定型手術
胃を2/3切って近くのリンパまで取ります
・定型手術+再発予防薬物療法
定型手術に加えて再発予防の抗癌剤を使用します
・拡大手術(定型手術+他臓器の合併切除)
定型手術に加えて周辺の臓器の一部と遠いリンパまで切ります
かなりざっくりでもこんな風に手術に種類がありますし、内容はまったく各人次第。私が痛感し、ブログでも何度も言うとおり100人100色なわけです。
癌は切ったら完了じゃない。つきあい続ける病
主人は胃癌ステージ3bでした。定型手術を行い、さらに再発予防薬物療法を行っていますので、最初の1年目にかかると予定されている金額がだいたい300万越えるくらいだと思います(あやふやですいません)
2年目からは抗癌剤治療を行わなかったとしても、定期的に検査があります。担当医のお話によると「人間ドックよりやることは多いくらいです。」とのことです。再発予防、また早期発見のために心がけなくてはならないことはずっと続きます。
周囲の反応で多いのが、手術したらもう大丈夫なんでしょ?とか
もう、治ったんだよね?という声ですね。
もう治っちゃった~って言い切れないのが正直ツライですね。
手術ができるのは固形癌で、血液癌の方は薬物療法が中心になるかと思います。
今回は相方が胃癌なのでその例でご説明いたしました。
こちらのサイトさんで、だいたいの目安なども計算できます。治療の内容についてもスタンダードなものを紹介しているので、だいたいの感覚がおわかりいただけうるかもしれません。
(こちらのサイト様は2018.12.26にリニューアルされたとのことです。リンク貼り直ししました。(2019.5.20))
「超」高額医療薬品が登場。薬の進歩は受入側を待ってくれない
上記サイトさんでなかなかの金額が提示されて驚いた方も多いかと思いますが。
さらに驚かしたニュースが今回の(おまたせしました)1回5000万円の血液癌の新薬です。1回目です。これ、大事。1回目とわざわざ表示しているということは、もしもこのお薬で治療をきめたら
5000万円×回数
2回で済んだとしても1億円です。
お薬の値段ではありません。庶民の私には命の値段だと思いました。
さきほど、相方が使っている薬は昨年まで胃癌では使えない薬だったと書きました。癌の治療は信じられない速度で進んでいます。3年、いや、1年違いで大きく変化していきます。それは、私達のような癌患者にも家族にも本当にありがたく光を見るようなキモチにさせています。
いろんな方の努力が新薬を作り出し、希望を生んでいると思っていました。
この5000万という金額を聞くまでは。
日本は保健医療制度があります。こんな高額なお薬が使えるようになるのでしょうか。保健医療は破綻してしまうのではないでしょうか
これらの超高額なお薬は、もちろん製造が大変難しいためコストもかかります。
それでも、免疫細胞を活用して治療し効果も高いといいます。きっと副作用の苦しみもないのではと思うと・・・。夢のような薬です。
日本でも使えるようになってほしい。
どうか、薬の進歩に受け入れる側の事情が追いつくようにと願うばかりです。
《ここから加筆》
相方が抗癌剤治療を終えた段階でえらそーに語ってみた「突然癌になっちゃった人が遭遇する保険についての諸考察」を記事にしてます。
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