【おすすめ本】抗癌剤治療前に読んでおきたかった、副作用ケアの知恵
実は私、抗癌剤の副作用について予習不足だったことを大変反省しています。自宅ケアが当初、行き届いておりませんでした。
抗癌剤治療の開始前にこの本を手に入れておきたかった
抗癌剤治療開始前の事前説明や病院で配布された諸注意が、必要最低限の知識だったと気がつくのは、抗癌剤治療開始してから2回目のことでした。抗癌剤を点滴していた夫の腕は血管痛を我慢できなくなっていました。
やはりなにもかもが初めてのこと。副作用への対策が後手に回っていたと思います。
ようやくあれこれと情報を集めて
「2013年に患者さんの声から生まれた、初の入院、通院治療のサポート本」として出版された『抗がん剤治療中の生活ケアBOOK』が大変評判がいいと知りました。
しかし、Amazonではすでに中古本のみの販売。しかも本のボリュームにしてはやや高値に感じる2000円以上の値段がついていました(2018年8月現在)。
リニューアル版が2017年9月に出版されていました。
体調の変化が意外と激しい。ついうっかりの連発。
もっと早く買えばよかったと思いました。
細やかに「患者さんの困った」について書かれてるとてもいい本です。
主人はガン患者の張本人なので、治療中や検診の時に先生や看護師さんから、その都度生活指導を受けています。ですが、毎回付き添えない家族はついつい注意を怠りがちで「ついうっかり」の対応をしてしまいます。
原因の一つは、休薬期に入るとすっかり副作用が影を潜めて普通の状態に戻ってしまうこと。とてもありがたいことなのですが、抗癌剤治療が再び始まった途端に副作用を起こしていて、その変化に気がつかず「ついうっかり」をやってしまうのです。
感覚異常があるのに、冷たい缶ジュースを手渡してしまったり(冷たいモノに触れることは厳禁)、冷蔵庫からモノを出して欲しいと頼んでしまったり(冷気に当たるだけでツライ)。申し訳ないことをしてしまいました。
ヨーグルトすら電子レンジで温めないと食べることができない日もあるのです。
本人はささいなことだからと黙って我慢してしまいますが、そんなことが積もればストレスになるでしょう。
今はまだ現れてはいませんが、可能性として今後出るかもしれない副作用のそれぞれの原因、少しでも楽に過ごす方法などが丁寧に紹介されていました。
薬別で出る可能性のある副作用をまとめているのでわかりやすいです。
読んでみて気になった点
1箇所だけ、血管痛に関してのページで静脈ポートの説明がありませんでした。
2017年出版なら紹介されているのではと思いましたが、この本はあくまでも患者さんが自分で出来るケアの本です。ポート埋め込みなどはお医者さんが判断して行うことだから記載されていないのかもしれません。気になったのはそんな点でした。
『抗癌剤治療がラクになる生活術』は2017年度版が出版されています。
『抗がん剤治療中の生活ケアBOOK』が出版されたのは2013年です。
もう5年も前です。
5年もしたら、治療の方法も変化してますし、良い緩和処置も、選択肢も増えていると思います。
主人が受けているゼロックス療法だって去年、保険適応になったばかりです。
5年前じゃ保険外だったわけですよね…。ますます治療方法として選択される方も増えると予想されます。
古い方の本も大変評判がいいですが、
必ず新しい方を買ってください!