ずっといっしょに

胃癌サバイバーの旦那様をサポートするブログ

胃癌ステージ3bの夫が決めた、これからの仕事と治療法と生活の指標。

たぶん、ネットだったと思うのだけど

「癌になっても仕事止めないとか社畜かよ」って言葉を見かけたんです。

 

書斎のデスクトップパソコン

癌でも、他の病気でも、仕事をなによりの生き甲斐にしてる人はいると思うし

自分以外に守るべき人を抱えていたら、やっぱり生活を支えていくしかないと思う。

 

病気治療に専念したい人もいる

治療の時間すら惜しんでやるべきことを全うしたい人もいる

家族に迷惑がかかるから、家族の決定に一生懸命従おうと思う方も

きっといると思うんです。

 

誰もが自分の「持ち時間」を自分のために使いたいし、使い方もそれぞれだと思います

自分の考えを通そうとしたり、周囲の人の計らいに従おうと思ったり

全部全部、ギリギリのところまで食い下がって、歯を食いしばって決めたことなのに。

 

そんな人達を「社畜」なんて言葉で汚して欲しくないですよ、ほんとに。

だって治療の選び方は人それぞれで、それはその人の流儀そのもの。

生き方、生き様そのものじゃないですか。

 

私と主人も手術後にどういう選択をするのか、ずいぶんと真剣に話し合いました。

主人は、幸いなことに大変やりがいがあり、また周囲に求められているポストについていました。それをどうするのか?職場にご迷惑をかけない方法も考えなくてはなりませんでした。

 

私はずっと一緒に暮らしていくことを最優先にとお願いしました。

でもね、男の人が~ぶっちゃけ~「はい。わかりました」って~女の言うこと聞かないじゃない?聞かない、聞かない、マジ聞かない。

ほんっっと「お願い」がどんだけ今まで無視されたことか。

 結局はね~男なんかさ~自分の決めたことをやっちゃうんだから。

言っても無駄なわけなんですよ。ええ、経験から。ほんとそーなんだから。

 

だから、私の意思表示はしたけど、

全部主人の判断を待ちました。

そして、彼が決定したら、私はそれに従うつもりでした。

(ここに書けないよーなことを言い出さない限りは)

 

主人の決定は標準治療で治療することでした。

胃癌でも昨年から使えるようになったばかりのゼロックス療法。

合計8回の治療を約半年間受けることにしました。

 

歩くこと。

音楽を楽しむこと。

自分で自分を病人にしてしまわないこと。

主人はそんなことを考えているのだそうです。

 

私は全力でサポートをしようと思いました。