治療や副作用の辛さを癒す。必要なことは家族のケアと病気への理解
抗癌剤の副作用は回を重ねるごとに、強く、そして長引くような傾向をみせるよーになりました。
主人の受けてる治療はゼロックス療法という標準治療です。
点滴で薬を入れて、その日からゼローダという薬を2週間飲みます。その後1週間は薬を飲まない、休薬期間を過ごして1ルーチン完了。
また点滴に戻る。
副作用は、チリツモしていきます。
朝晩、私がマッサージも兼ねて、手足症候群対策のクリームを塗り、お顔は美白ケアしてます。
こーして朝晩、主人のケアをすると異変があればすぐに気がつくし。と、言うのは公へ向けた理由で。単に撫で回したいだけじゃ。(キッパリ)
マッサージと言っても強めはダメよ。
色素沈着を起こしやすい身体なので。
優しーく塗り広げる感じがジョリーグッドなのよ。
4回目が終わった時点で、主人の副作用で今のところ一番目立つのが末梢神経症状。
なんの脈絡もなく、突然に氷を腕に当てられたよーな感覚がくる。
喉を締め上げられる感覚がずっと続く。
どうしょうもないイライラが爆発的に出る。
など。
主に感じ方に集中しているのです。
主治医センセも、珍しいタイプだなーとやや悩ましげ。主人の副作用は首から上ばかりに出るのです。
これは、これでまた辛いんだ。
だって、うまく説明が出来ない辛さの方が多いんだもん。身体の表面に出ないから、周りはきっとわけわからんと思います。
何を辛がってるのか?どうしてあげたらいいんだろーって。
主治医センセが、わかってくださるものの、それでもケアが大変難しいのです。
その日の主人のご機嫌も手から伝わります。
「その日」と言いましたが、本当に日替わり感があります。不快感が強い日、そうでもない日、穏やかな日、嵐のような日。
辛すぎな時は目も虚ろで、毒を飲まされた人ってこんな風になるよね...という顔してじっと耐えています。なにも出来ません。
イライラがMaxの日は、私がありがとねー!と声をかけただけで苛立って、殺してやるみたいな目で睨みつけてくることだってあります。
どうしょうもないんです。
本人もごめんねと謝って、落ち込んでしまうのです。
最初のうちは戸惑ってしまいました。
だから、ベラベラと私だけが必死で喋り続けたりしました。なんとか気に入られようと必死になりました。彼のご機嫌ばかり伺うようになって、そーゆーのって、相手にもモロバレするでしょ。それがまた彼を傷つけました。
言葉だけじゃ伝えきれない
助けたいのに助けにもならない
だから私は毎日毎日、朝晩、朝晩。
彼の手を脚を、クリームぬりぬりするんです。
私の感覚ですが
手と声は嘘をつかないです。
だから、よくわかるよーに。
私の手からも、私が伝わるよーに。
薬の効果より、副作用ばかりが目につくけれど。
薬がめっちゃいい仕事してくれますよーに。
たとえ泣きながらでも手を重ねて。
そのキモチも、きっと積もっていけ!