「復職します」の言葉にメチャ驚かれた件
相方の職場から復職のために診断書の提出をするよう連絡がきました。
春に向けて着々といろんなことが進んでおりまする。
病院の受付さんが「復職するんです」の言葉にメッチャ驚いた件
早速、病院の文書発行窓口へ!
昨年は私が入院手続きを取った時に、休職のための書類を揃えた場所です。今回はめでたく復職の手続きができるなんて。うれしいですな。寒いけど、寒いけど嬉しい。
必要事項を記入した用紙を提出して「復職のための手続きに使います」と受付の方にお願いしたところ、係の方が一瞬、なんともいえない奇妙なお顔になり
「ふ、復職ですかっっ(驚)」
はい?あ、復職ですが・・・
「い、胃癌って書いても大丈夫ですか?!」
おそるおそる、そう聞き返されました。
病名、胃癌です。
復職で書類を作ります・・・というお願いが大変珍しかったそうです(涙)
(通常、とても冷静で迅速で丁寧なお仕事をされる窓口さんです。いつも優しいです。その方が、こちらが「なんか変なこと言いましたか、私?!」って焦るほど驚かれたので、いや。。。ほんと、驚きましたわ、マジで)
休職はよくある話。だが、復職については・・・
ガンアライ部というという団体さんをご存じでしょうか。
前にブログでもご紹介したのですが、がんと就労問題に取り組む民間プロジェクトです。
こんな活動が活発化していく反面、残念ながら、癌になっても働きながら治療を続けられるような制度やシステムどころか、患者に対する理解がなく「癌になったら即退職」が当たり前という話もチラチラと耳にします。
実際、病院で知り合った方の中に、癌になったことで退職を迫られ、これから法的な手続きをとる準備をしているところだという話を聞きました。
病気のために闘っているのに、また自分の仕事を得るためにも立ち向かわなくてはならない。さらに周囲の理解を得られないことの悲しさ。
お話を伺った時には、なんで・・・なんで?という言葉で頭がいっぱいになりました。
文書受付の方が「復職のための書類を作ります」と私達から聞いて、思わず口から出てしまった驚きの言葉は、いまの世界の現状をなにより正直に表していると思います。
職場復帰は、とても難しいことなのですね・・・。
うちらがこれから微力ながら出来ること
ガン患者って、こういう風に病気と向き合って治療して、生活して仕事も続けることができるんだよ・・・という証明はこれから俺が周囲に見せていく。
と、相方はちょっとかっこいいことを言っていました。
その彼が身をもって行うことで、病気と一緒に生きる人たちへの 理解が深まってくれたら本当にいいなあと思います。