ずっといっしょに

胃癌サバイバーの旦那様をサポートするブログ

用法用量通りに飲んでいる人は2~3割?薬の飲み忘れがとても多い件

カプセルと錠剤の薬のイラスト

病院の薬局、待合室でよく耳にするのが「お薬の飲み忘れ」の話。

「まとめて飲んだらいいだろ」とか元気のいい高齢者の声に、まあ、身体の中に入っちゃえば同じよねえ・・・と思わず同意してしまいそうになりますが

ダメです!それ絶対ダメ!

ありがちな薬の飲み忘れ。それ、まとめて飲んだら絶対ダメです

 

夫の抗癌剤を例にしますが、本人の身体の体積に合わせて量を調整してあります。1日の飲む量は朝夜6錠ずつ、1日12錠の抗癌剤を飲みます。多いように思えるかもしれませんが、これが彼の身体にきちんと行き渡らせるために考えられた量なのです。

正しく飲むから正しく届き、また副作用の管理もできます。

例が抗癌剤なので、間違ったらダメだろう!と思われるかもしれませんが、どのお薬だって病気を治すために飲むもの。やはり間違えず飲む方がいいはずです。

飲み忘れの原因は、飲む時間がわかりにくいから?食中、食後、食間の違い。

夫はQOLを上げる為に、抗癌剤以外に漢方薬の処方を受けていますが、漢方薬だけは飲む時間帯が違います。飲み忘れに特に注意したいお薬です。

とはいえ、薬剤師先生にきちんと聞いてはいても、食間と食中の違いが、最初、私はわかりませんでした。

食前・・・・・食事の30分くらい前

食直前・・・・食事する直前

食直後・・・・食事した直後

食後・・・・・食事した30分くらい後

食間・・・・・食事した2時間くらい後

食中・・・・・食事している最中

この食間、食中がわかりにくくて覚えにくいですよね。それにしても改めて調べてみると、薬の飲む時間の指定って多いですよね!

どれも効き目を最大限に出すためのものなので、注意したいです。

便利なグッズで飲むタイミングを管理する。100円ショップのお役立ちグッズ

 

100均のお店では便利な1週間単位のピルケース。夫、愛用中です。

100円均一のお店で販売されている1週間分の薬が入るピルケース

普通のピルケースよりも大きいサイズです。(サイズ:縦23×横17cm)持ち歩きには適していませんが重宝しています。ちなみに抗癌剤は朝晩合わせて12錠あるのでここには入りきれません。でも、細かい胃腸薬などはまとめられるし、飲んだ飲まないのチェックになるので便利だとのことです。

飲み忘れのついうっかりはよくあること。まとめて飲むことだけは絶対控えて!

 

飲み忘れた!大変だ!急いで飲まなきゃ!とか、お薬が余っていると叱られてしまうからまとめて飲んでしまおう!というのが、大変危険なんだそうです。

夫の事を例にしましたが、抗癌剤も飲み方がとても大切です。飲み忘れたら、その回はなかったことにして、1回飛ばし、次回の薬から飲むように指示を受けています。

薬により、また病気の病状により「飲み忘れ」の対処方法は違うといいます

必ず薬剤師の先生にご相談することをお勧めします。

なぜ飲むタイミングがこれだけ違うのか

 

どのお薬も飲むタイミングが決められているのは、安全に効き目を最大限に生かすためだとのことです。胃の状態は(夫は胃がありませんが)食事の前後で大きく変化し、また胃の状態で薬の効き目も左右されてしまうそうなのでタイミングが大きく関わってくるのです。飲む時間も量もどちらも大切なんですね。

 

正しく服用されず飲み残した薬代は1年間で、なんと500億円なんだそうです。(日本薬剤師会調べ)

同調査によると日本では、用法用量通りに飲んでいる人は2~3割なのだそうです。

身体のためにも、医療費のためにも、ホントに気をつけたいことだと思います・・!!