ずっといっしょに

胃癌サバイバーの旦那様をサポートするブログ

過去最大級の副作用から相方を護れ。冷気退散!ぽかぽか大作戦開始!

 

(昨日の続きです)抗癌剤7回目。診察後、科学療法室へ元気よく向かう相方を見送り、会社へ戻った私は急いで仕事かたづけ帰宅しました。

いつもなら疲れた顔しながらほのぼのとお茶を飲みながら、待っていてくれるのに・・・

ポテトサラダの冷たさにも耐えられなくなっていた相方

 ピンクの布とコットンで作られたハートモチーフ

帰宅した私が見たのは、薄暗い部屋でダンゴムシみたいに丸くなってじーっと寝てる夫の姿でした。どうした、相方~~~~!(滝汗)

点滴終えた彼は帰宅してもひなたも居ないし、久しぶりに1人で外食しちゃおうかなと思ったんだそうです。この時までは元気でした。そして、ファミレスに入り、ランチセットを食べ、大好きなポテトサラダを一口食べたとたん、その冷たさに、喉に大粒の砂利を押し込まれた感覚になり、そのまま「もうグダグダになりました・・・」

さらに、その日は秋一番の寒さ。帰り道に風に吹かれたことも辛かったそうで、帰宅後じーっと床の上で丸くなっていたんだそうです。

ついていてあげればよかった~!!!

昨日の休日が楽しくて、気分も↑↑。それだけに、ほんとにかわいそうなことしました・・・私がついていれば、ポテトサラダは食べてあげたのに!(そこじゃない)

(↓↓楽しかった休薬の思い出はこちら↓↓)

www.mizutamado.net

 改めて主治医の判断は正しいなと感じた、私達

相方は胃癌です。抗癌剤治療は術後2ヶ月以内に行うことが効果的と言われており、相方も術後1ヶ月ちょっとでゼロックス療法にかかりました。

シスプラチンという白金製剤の点滴、ゼローダという経口薬の2種類を使います。シスプラチンを点滴した後、2週間ゼローダを飲み、その後1週間は休薬期間を設けて1ルーチンが完了します。通常は8ルーチン行うことになります。

予測される副作用は手足症候群、末梢神経障害、下痢、高血圧など。

今回、相方を診察した主治医は次の8回目の抗癌剤治療のシスプラチンを中止してゼローダだけにしましょう・・と現状を見ておっしゃいました。相方はとても元気そうだったのに、こうなることを見抜いていたお医者さんはホントに凄いです。

抗癌剤治療開始からはじめて実感。ヤバイ、ボタンが留められない

その夜、抗癌剤治開始してはじめて相方が「やばい、マジで生活に支障出るな、これ」と本気で焦っていました。錠剤の薬をうまく手に持てない、さらに服のボタンも留められなくなっていました。

具体的に言うと、正座して足が痺れますね。あの状態が手先までずっと続くんです。

いままで、いろいろあったけど、それでも漢方薬を処方してもらったり、早めに吐き気止めの薬を飲んだり、手足にクリーム縫ったり、スキンケアをガッツリやって凌いできました。ほんとに上手に薬をコントロールしてきたんだなと改めて感心しました。

 うっかりヒンヤリを防げ!カラダぽかぽか大作戦!

食器、コップ、金属スプーンも温めて

キッチンで「うげっ!」という声が聞こえました。テーブルにあったコップを食器棚に仕舞おうとして触ったら、それで痺れが出たそうです。置いてあるコップくらいの温度でも要警戒です。朝ご飯のスプーンなどは木製、食器は一流ホテルのように一度湯煎して使うようにしました。木製のカトラリーがこんなにカラダに優しいとは!木のぬくもりは人を救います。

ドアノブ、床に注意。冷蔵庫も開けちゃダメ

特に朝のドアノブは注意です。よく冷えてます。ドアノブにはタオルを撒いて対応。室内は必ず室内履きを履いてもらいます。相方は靴のサイズが29cmなので、そんな大きなスリッパ見つからないと今までスリッパを履いたことがなかったのですが、ニトリにありました。ホントに、お値段以上ニトリ。ありがとう、ニトリさん。

冷蔵庫は本気で冷えてます(当然)開けちゃダメ。つまみ食いは申告制で。

朝起きて、窓を開けて深呼吸も今はダメだ

 

窓開けて心地よい空気を胸一杯に吸い込むと倒れるからダメだ。なんなんだ、この不自由さは!冷たい空気が文字通り胸を刺します。外の世界が暖かい空気になるまで外出も控えた方がよさそうです。なんだかホントに戒厳令状態ですね。

 

ドラクエで毒ゾーンとかあるじゃないですか。あれです、アレ。アレにハマってヒットポイントをザク切りされるような感じです。私が魔法使いなら全て「無効化」の魔法をかけたいところです。キアリク!!

2018年の夏に感謝。暑い夏、ありがとう。

もし。相方が真冬に抗癌剤治療をしていたらどうなっていただろう。副作用は人それぞれに違って出るというけど、今の状態を見る限りでは、真冬に抗癌剤治療を行うのはかなり辛いんじゃないだろうか。

本当に暑くて暑くてとんでもない夏だったけど、そのおかげで気がつかないで済んでいた副作用ももしかしたらあったのかもしれないと思いました。季節もちょこっとミカタしてくれた。夏、サンキューでーす。

秋は美味しいモノもあるし、食欲もなんとか保てそうだし。生活で感じる「冷え」や「不意に冷たいもの」は人力で防御すりゃいいさ。

最近の相方は眠ってばかりです。まるでネコみたいにご飯を食べる時以外は眠っています。きっとカラダの中は死闘を繰り返しているに違いないので、せめて外側からはヌクヌクあったかい毛布やスリッパで暖め「ぽかぽか大作成」で後方援護を続けたいと思います。