ずっといっしょに

胃癌サバイバーの旦那様をサポートするブログ

手術後の苦悩。辛い入院闘病の記憶が食事の意欲を失わせてしまった事

ゴールデンウィークも過ぎて、5月病が蔓延する頃

ようやく主人は退院して自宅に戻ってきました。

 

一粒の涙のイラスト

やはり2人とも安心しました。

一時期私は、もう主人はお家に帰ってこないのではと泣いて過ごしていたこともあったから

嬉しくて嬉しくて。

おうちはサイコー。

私も彼もようやくよく眠れるようになりました。

 

が。減るよ、減るよ、体重が。

退院時には元の体重から15キロ減量。

さらに下げ止まりすることなくサクサク減り続けているのです。

stop!減量!

着る服がなくなる!いや体力がなくなる!

手術の傷の回復も遅れてしまいます。

 

私の最大の関心は主人の朝の体温と体重!

もぉ頼むから、増えなくていいから、減少ストップしてぇ〜〜!!!

 

食べる量は少ないです。

そもそも胃はなくなったからたくさん食べられません。

回数も1日6回、少量ずつとるようにと指導を受けてます。

少しずつ腸に胃の代わりになってもらえるように慣らしていくことも必要ですから

とにかく量は少し。そしてゆっくりゆっくり食べます。

 

ほんの少しの食事を30分はかけて食べなくてはならないことが

今までご飯大好きで、パクパク勢いよく食べるスタイルだった彼には

たまらないほどの苦痛だったように見えました。

 

少量でハイカロリーを取る作戦もダメです。

内臓に負担をかけます。

 

病院では甘いものをオヤツに出してもらっていたのですが

体がしんどい時に、ベッドで1人、モソモソと食べたせいで

退院してしばらくは、甘い味を嫌うようになってしまいました。

 

甘いもの食べると、嫌なことを思い出してしまうからでした。

今はおやつに甘いものも喜んで食べてくれますが

未だに「超有名な乳酸菌飲料」だけは断固拒否して飲みません。

 

まさに負の意味での思い出の味になってしまったわけです。

 

それにお腹の中も傷だらけなので

その傷に負担をかけないように、優しい食べ物でなくてはなりません。

トマトの皮やワカメもだめなほど、優しさが必要なんです。

(お腹の中の傷に張り付く可能性があるので、トマトの皮も、ツブツブ細かいタネもダメ。

実は今もモヤシは怖くて食べてもらっていません)

 

これは大丈夫かと心配な場合は、フードマッシャーでとにかくブッ潰してスープにしてました。

胃を切った人の為のレシピ料理本には励まされました〜〜。

 

食べるときは幸せな気持ちになって欲しい

そうは思ってもなかなか、彼も私も思うようにならず

苦しい時期がまだしばらく続くのでした。